小説「正欲」著:朝井リョウを読んだので記事にした

こんにちはこんばんは、えるです

ブログ書いていて無いときに、読んだ小説などをちょこちょこ上げて行こうと思います
久しぶりに文章書くのもたのしいな

さて今回は、実写映画も公開されて配信もされている「正欲」です!

多様性や欲を題材とした小説


著者の本に初めて読みました

感想はとてもおもしろかった

色々考えさせる内容で、帯に「読む前の自分に戻れない」とある


自分にない視点で、綴られて行く文章や視点が驚きます


著者の頭の中がどうなっているのか気になりました


近しいことを考えていたりしたとしても、頭の中の考えを言葉にして


それを小説という商品にしているのが、かんがえられないですw


ほんとにすごいと思います

インターネットが発展して、人との距離が曖昧になっている今の世の中であり


この世の中には、自分が知らないだけで数多くの人がともに過ごしている世界


自分以外の他人をどう受け止めるのか


答えはすぐに出ないものだからこそ、いろいろな人が考えるものだと思いました。

作品概要
本:「正欲」
著者:朝井リョウ
発売:2021年3月26日
ページ:384P

実写映画:「正欲」
監督:岸 善幸
主演:稲垣吾郎 寺井啓喜
新垣結衣 桐生夏月
磯村勇斗 佐々木佳道
配信:Netflix
Amazonプレミア等は有料

あらすじ(本)
あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。

息子が不登校になった検事・啓喜
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う

しかしその繋がりは、”多様性を尊重する時代”にとって、
ひどく不都合なものだった――。
「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな」

これは共感を呼ぶ傑作か?
目を背けたくなる問題作か?

作家生活10周年記念作品・黒版。
あなたの想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇。

ここからは、ネタバレありの感想


欲を主軸にした


それぞれのお話が綴られている

①子供が引きこもりになってしまった検事(出演者/稲垣吾郎)


②OLと同級生(出演者/新垣結衣:佐々木佳道)


③男子大学生と女子大学生(出演者/佐藤寛太:東野絢香)

①検事

検事として様々な欲があることをしり、普通という道から外れないように生きていくのが
重要である。

この道を外れると元に戻りづらくなるということを、様々な事件を通じて感じている


しかし自身の家庭の、息子が不登校になり道を外れてしまう・・・・

②OLの女性

OLの女性が、自身の持っている欲求が普通ではないということに気がついている
誰にも打ち明けられず、欲を隠して過ごしている


そこにかつての同級生の男で、同じ欲求を持った男と再会する


女と男は、秘密にしている欲求を打ち明けて疑似家族として過ごすことになる

③女子大学生

女子大学生は、兄または異性に嫌悪感を抱いている


そんな女子大学生はある男子大学生には、その嫌悪感を抱くことはなかった
しかしこの大学生は、ある欲求を抱いていた・・・

視点として

マイノリティなのが


②③が普通ではないと言われるような欲求を抱いている


その②③を見る一般的な目線として①がいる

しかしその①も、悩みを感じている


検事であるがゆえに、道を外れることがどういうことなのかというのをいろいろな事件を通じて知っている


そのため正しさへの欲求を持っているが、家族には理解されない中「とある事件」をきっかけにこの3つが、つながっていく

お話の結末として

①は家族を失う


②は夫が逮捕されるが、恋愛感情のつながりではなく共通の欲求を持っているからこそ理解し合う絆が生まれともに行きていく決意を


③は男子大学生は、共通の欲求を持っている人と出会うが、出会った故に逮捕される

を迎える


①が孤独になり、②③は欲求を持っているからこそ理解し合える人と出会うことができて孤独ではなくなっている


③は現状は逮捕されて孤独かと思うが、おそらく女子大学生が待っていてくれているように思えた

①の検事が、主軸として読者側の普通の人の目線としてお話に登場する

多様性が謳われるようになったが、逆に多様性に含まれないものは無視される


無視されるものを、好ましいと感じてしまったらどうしたらいいのか


本人の意志とは関係なく、好ましいと感じることは罪なのか


誰にも理解されず、孤独にいなくてはいけないのか

①②③を読んで思ったのは、柔軟性や思いやりが必要なのかと思ったのだが
この柔軟性や思いやりという言葉も、厄介な言葉だ


柔軟性や思いやりがある人ほど、相手を受け入れ相手のことを考えられるからこそ
伝えられなくなってしまい、相手を尊重しすぎてしまう。


①の検事は、柔軟性や思いやりがあれば、正しさは一旦おいて子どもの気持ちに寄り添うことで
妻の理解も得られたかもしれない


③の男子大学生も、自分の欲求が特殊が故に誰にも受け入れられないと頑固にならずに
女子大学生の手を取っていれば・・・逮捕されずに済んだかもしれない

②は、逆に同じ欲求を抱えている人を思いやったが故の結末になったので異なるが・・・

正しいとしていた①が大切なものを失った代わりに、②③が大事なものを得たというお話で
欲を通して多様性を扱ったとおり、受け入れ共存することを選んだほうが何かを得て拒絶したものが
失うという構図になっているお話だった

読んでいるととても興味深いお話の内容だった、確かに帯にある通り読んだあとには、少し視点が変わると思う。


色々な視点があると思って行動や発言をしなくては行けないと思う一方、なにもしないというのも利口なのではと考えてしまう

本を読むと映画は、少し物足りなく感じてしまうので本を読むのがおすすめです。

以上


最後まで読んでありがとうございます。

よかったら、感想等コメントで頂けると、更新する励みになります。


それでは~~~~~

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