こんにちは、こんばんは、えるです
今日は、最近読破した怪談本
「厭談 畏ノ怪」著:夜馬裕
紹介します!

作品概要

本:「厭談 畏ノ怪」
著:夜馬裕
発売:2024年11月29日
説明
気づいていますか?
あなたの背中にへばり憑く
死者の怨念、生者の悪意
三代目最恐位・怪談界の帝王が贈る人気シリーズ、3年ぶりの新刊!!
幽霊に生者の悪意や人怖までもがハイブリッドされた悶絶必至の怪談たち
・元カレが忘れられず逢いに行っていると自白した恋人。だが、その場所は廃墟で…「神隠しマンション」
・教育実習で3年ぶりに母校に戻ってきた男子学生は、在学中に自分が捏造した学校の七不思議のひとつが 異様な存在感をもって広まっていることを知る
嘘を証明しようと夕暮時の校舎裏に行くと…「屋上のミヨコさん」
・小学生の頃、父の実家でよく見た井戸の洗剤の不気味なローカルCM。
ある日一緒にCMを見ていた友達に異変が…「井戸は僕におまかせください」
・最寄り駅で流れる奇妙な駅員のアナウンス
危険を知らせる注意喚起なのだが、よく考えると自分だけに関係のある予言じみた内容で…「駅神様」
・代々医者の一族の屋敷の奥にある鍵のかかった小部屋。そこに隠された恐ろしきものとは…「陰摩羅鬼の蒼い爪」
ほか、伝説の怪談「訳アリバイト」を大幅に加筆した完全版「深淵に至る」も収録
怪談界の帝王がおくる珠玉の全11話、待望のシリーズ第3弾!
さすが安定の夜馬裕さん
期待通りの面白い話がまとめられたこ゚本でした
色々な怪談会に出て、youtubeでも色々な動画に出てご存じの方もいるかと思いますが
3代目最恐位で厭な話に定評のある夜馬裕さん
聞いたこともある怪談も載って入るのですが
それでもとてもおもしろかった
やっぱり厭な話はいいですね~
恐怖を感じるために怪談を読んでいるのに、肩透かしをくらうことも多いのですが夜馬裕さんは安心して、本を手に取ることができる
次のこ゚本も楽しみにしています!
簡単に気に入ったお話のあらすじと感想
「題」神隠しマンション
-あらすじ-
「美人薄命っていう言葉ありますよね。
美しいけれど、病弱だったり運命に弄ばれたりして、不幸せで短命に終わる・・・由紀は、まさにそんな人でした」
酒場で出逢うといつも陽気な祥輔さんも、恋人のことを語るときだけは
表情が曇って辛そうに俯いてしまう・・・
感想
youtube等でも聞いたことのある話だったが
一部表現が追加されているお話だった
しかし個人的に、追加されているところが妙にリアルで気持ちわると感じれる
とてもいいお話
「題」井戸は僕におまかせください
-あらすじ-
子どもの頃は、何気ないものがなぜか怖かったりするものだ
私は、少しだけ開いた隙間が怖かった
ドア、窓、襖、障子、箪笥の引き出し
これらをしっかりと締めそびれて、薄く隙間が空いている時の
奥へ続く暗闇を見るとゾッとして、見かける度に閉め直していた
いちいちドアを閉めるので、母親からはよく「換気してるんだから開けておいて!」と叱られた記憶がある
そしてこの話をしてくれた浩太郎さんは、今から約30年前、小学生のときに一時的に住んでいた、とある地方局のローカルCMが怖くて仕方なかったという。
感想
井戸に関するお話はよくあるお話だったが・・・
内容がめちゃくちゃ気持ちわるい
こんな話聞いたことないと感じた
代々続く因習なのか、わかってやり続けても得たいのがゾッとする
「題」屋上のミヨコさん
-あらすじ-
「ほんの3年と2ヶ月で、母校の七不思議が変化していたんです」
そう語るのは、健吾さんという40代前半の男性
かつて健吾さんは数学の教師を目指して、某大学の教育学部に通っており4年生の6月に母校の私立高校へ教育実習で戻ってきた
感想
嘘から出た真
こんなこと本当に起こるのかと感じる怪談
遊びで心霊写真を作ったりすると、良くないことが起こる話も聞いたことがあるがそれの七不思議バージョンのお話
素直に気持ちわるいと思えるいいおはなし
「題」片目の黒達磨
-あらすじ-
高校を卒業後、先輩のつてを頼って東京で働きはじめた壮介さんだが
80歳まで大工をしていた祖父が存命の間は、年に数回生まれ故郷である
茨城県の某市に帰省をしては、地元の古い友人たちとよく酒を酌み交わしていた
感想
よくある若い時のお話だったが
落ちが人生の教訓のようで、個人的に好きだったお話
ほんと色々な種類のお話が掲載されていて、楽しく読み進めることができる
祖父の言葉が確かに、そうだよなと納得の行く言葉であった
そして起こった怪異もなんで黒い達磨だったのだろうとう不思議に思う
「題」駅神様
-あらすじ-
長年怪談を収集していると、駅にまつわる話も多く集まってくる
それもただの幽霊話ではない、怪異への扉があいたような、あるいは
人智を越える力が働いたような、非常に不思議な話も散見される
私はこうした話を「異界怪談」と名付けているのだが、駅にこうした話が集まるのは、さほど不思議なことではないのかもしれない
感想
こちらもyoutube等ですでに披露されているお話だと思う
細部が追加された表現があるのだが、これがまた気持ち悪い
ヒトコワではあるし、よくあるのお話
しかしなぜ当事者は気が付かないのか
お話として、聞くと気にならないかもしれないが
当事者が何してるのと、ツッコミを入れそうなものだ
しかしそうならずに、いたということは話の中に入っていない事情があるように思え気持ちわるいお話
「題」並行世界を覗く猫
-あらすじ-
弥幸さんの夫である光雄さんは、身体的暴力こそ振るわないものの
精神的なDVwo繰り返す、典型的なモラハラ夫であった
「稼ぎが僕の6分の1なのだから、2人が対等な関係でいるには、家事くらいは弥幸が全部やってくれないとフェアじゃないよね」
光雄さんは、掃除洗濯料理買い物切れた電球を買えるような日常の些事に至るまで家のことはすべて妻に押し付けたうえで、どうでもいいような細かい不出来をあげつらっては弥幸さんを責め立てることを生き甲斐としていた
感想
動物は人間が見えないものが見えると言われていたり神の使いであったり色々な不思議なことに関係しているがこんな不思議な話もあるんだなと感じる話だった
しかし最終的な弥幸さんにどこか、恐怖を感じずにはいられない終わり方を迎えゾッとしてしまった
改めて「厭談 畏ノ怪」を読んでみて
ありきたりでないお話ばかりが集められていてとても面白い怪談本でした
youtubeとかでもお話されている内容が掲載されているのですが
追加要素があることで、更に味わい深くなっているのがとてもいい
動画とかで、日々触れることがあると楽しめないものがあるが
著者の方はそのあたりも、きちんと考えられているのがとてもいいですね
あらすじで紹介したお話は、一部でしかなく他にも厭な話満載でまとめられた今著更に厭な話もあるので、読んで良かったなと思えるこ゚本でした
ほんとよくこんな嫌なお話を、どのように体験者さんから引き出しているのか
とても興味が湧きます
以上
最後まで読んでありがとうございます。
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おしまい~
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