おすすめ怪談本「禍いの因果 現代奇譚集」著:川奈まり子を読んだので記事に!

怪談本
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こんにちはこんばんは、えるです

10月中旬を過ぎて、だいぶ過ごしやすい気候になりましたねー


秋を感じつつ、もう少しすると葉が紅葉していくでしょうね

そんな秋の夜長やちょぅっとした暇つぶしにおすすめな怪談本を記事にします!

今日読んだ怪談本の記事を書いていきます!

【タイトル】「禍いの因果 現代奇譚集」

著:川奈まり子

Bitly
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説明


人々の歴史と怪異が交差する怪談集

「この家はあるじ夫妻の死と共に滅びる」


井戸を埋めた家に起きた災禍 ――「ある家の祟りの記録」より

怪異体験を克明に炙り出す川奈怪談!

6000件を超える怪談取材を行ってきた川奈まり子が、人間の業と情念、因果応報の物語を体験者視点の語りという新たな読み味で綴る


・毎夜夢の中で赤黒い何者かに責めさいなまれる――やがてわかる悲しい事実「おはぎちゃん」


・黄昏時に誰もいない自宅にひっそりと佇む見知らぬ男女、その壮絶な理由「逢魔が時の家」


・遠方に住む伯父が遺産を寄越せと言い出して…相続争いが生んだ怪異「帰るところ」


・客のいない明け方のカウンターに置かれる酒の入ったグラスとは「バーの指定席」


・旧家の古い井戸を改修するとともに始まった不幸の連鎖の顛末「ある家の祟りの記録」


~など40編を収録

過去の著書を何冊か読んでいるが

今回が一番読みやすく、とても面白かった!!

文章の書き方を、お話毎に変えていると思えするする読み進めることができる

基本著者が、体験者に体験を聞き整理したり検証したものを、掲載されている


ということを踏まえると、実際に経験している体験者がいるというのが恐ろしい

友達同士もなかなか話しづらいないし、理解されないようなお話も掲載されている

一番最後に乗っている「ある家の祟の記録」がまぁ~気持ち悪い

最後にふさわしいお話であるので、ぜひともお手にとってみて触れてほしい

【本を読んで気に入ったお話】

「題」おはぎちゃん


-あらすじ-


泣きつらに蜂、弱り目に祟りめ、そんなことわざができるほどだから


いつの時代も悪いことほど、重なりがちだったに違いないが当事者は溜まったものではない


川奈まり子さんを介して読者の皆さんにお話するが、十年前のわたしがそうだった・・・

「感想」

登場人物の生きてきた背景を理解しつつ、怪異につながっていくのだがとても生々しくて、気持ち悪いお話だった


色々重なる中で、怪異も発生した場合解決にいたるのかな


このお話ではたまたま解決に至ったが・・・
人間生きてくとどうなるかわからないし、色々むずかしい

「題」逢魔が時の家

-あらすじ-

昔住んでいた家の間取りをまだ覚えていると奈津美さんはいう


昭和23年の帝銀事件はご存知ですか?
あの帝銀の近くに祖父が建てたんです
和洋折衷の大きな邸でした・・・

「感想」

物悲しい寂しさが余韻として残るお話でした

怪談として怖いというよりは、なんとも言えない悲しいお話

住まわれていた家に問題があるのか、定かではないように思える

何かしら因縁がご家族にあったのか・・・

表面的な関係からは、知り得ることは難しそうなお話でした

「題」異能者の談話

-あらすじ-

10年あまり怪異の体験者さんたちのインタビューに取り組んでいるうちに1回お話を傾聴したきりではなく、何度も取材させていただく方たちが現れた

これからご紹介するのは、とある女性のリピーターさんから伺った逸話である

「人形事件」
「愛しのビンゴ君」
「私の生霊」

「感想」

同じ体験者さんによる、複数のお話

とても不思議なお話でしたがそれぞれ興味深いお話だった

人形に関するお話と生霊が関係するのだが私の生霊のお話が、とても心があたたまりほっこりするお話で好きだった

こういうお話も入っていると、いろいろな感情が湧き楽しめると個人的に思う

「題」蛇と水子の祟り

-あらすじ-

秋晴れの休日に都心のカフェでデートをするカップルは、ふつうだ

店内には、僕らみたいな男女が他にも何組もいた

量産型だ。僕は安心しきっていた

だから彼女が食べる手を止め、僕の顔を見つめてこう言ったときには驚いた

「おでこから蛇が出ている」

「感想」

蛇が関係しているお話だった

蛇は神の使いの白蛇だったり、演技がいいものとされる傍ら執念深さを想起させる

結構怪談にも登場するが、無闇矢鱈に悪いものと捉えるのは良くないなーと

医師の治療で治らないものが、霊視してもらうことで解決していくのだが毎回不思議に思う

霊能力と関係がある人とない人は、何が違うのか縁があるないと言う話なのかな

「題」帰るところ

-あらすじ-

相続争いは厭なものだ

私の親戚も祖父の遺産を巡って、長男派と次男派に分かれて争い遺恨が残った

貢太郎さんの家でも、同居していた母方の祖母が亡くなると遠方に住む伯父が
遺産をよこせと言ってきて、結局6年あまりも法廷闘争をやることになった

それまで伯父は実家を顧みたことがなかった・・・

「感想」

醜い相続争いだが、こういうのが現実なんだなと改めて思う

家族といえど、他者であることは変わりないからな

報われる報われないということではないと思うけど

やはり報われないのは、おかしいよなーと感じつつ

終わりよければすべてよしと思えるお話だった

「題」助けを呼びに

-あらすじ-

秋良さんは、私の姿を初めて目にしたとき、亡きご母堂を思い起こされたという

亡母の3回忌の少し前に、オートバイの自損事故で重傷を負ったときのことだ

事故を起こした場所は、天ヶ瀬ダム付近の峠道・・・

「感想」

ほんとに説明がつかない親子の縁のお話

亡きおかあさんが・・・なのだが、第3者も普通にみていて

どうにも説明がつかないと思うけど

母の愛情はなくなったあとも、残り続けているのかな

とても、いいお話でいつまでも見守っておられるのだろうなーと思える

いろいろな種類の怪談が楽しめる

とても良い著書でした!!


かなり読みやすい怪談本なのでぜひと手に取っていただきたいし、だれにでも、おすすめできる本であると思えました

著者の方は、youtubeやイベント等でお話を語っていたりもするので気になった方は、検索してみてはいかがでしょうか

youtube等の映像でお話を聞いていると、時間がある程度決まっているのでお話の前後関係や人となり等が省かれていることもしばしばあるが文章になることで、映像とは違った楽しみ方や受け取り方ができるのが本で怪談を読むいいところだと思う

ぜひこの世界観を、たんのうしてみてほしい~です

以上
最後まで読んでありがとうございます。

著者のその他の「怪談本」の記事もあります

その他にも「怪談本おすすめ「怪事件奇聞録」著:吉田悠軌」

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おしまい~

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