こんにちは、こんばんはえるです。
今日は様々な恋愛のお話を集めた「変愛小説集」の魅力を解説します
MEMO
・変な恋愛の話に興味あるひとにオススメ
・色々なものも受け入れて楽しめるひとにオススメ
作品概要

本:「変愛小説集」編:岸本佐知子
編著:岸本佐知子
発売:2018年05月15日
解説
変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー
人気作家勢揃い!
●川上弘美●多和田葉子●本谷有希子●村田沙耶香 ●吉田知子●深堀 骨●安藤桃子●吉田篤弘●小池昌代●星野智幸●津島佑子
前回記事にした、「こ゚本、出しときますね?」で紹介されていたシリーズの日本人作家版
「こ゚本、出しときますね?」で紹介されていて、興味を持ったので
読みやすいかなと考えて、日本人作家さんが書かれているものを購入
参加作家さんと題名 計11名
1 川上弘美:題名「形見」
2 多和田葉子:題名「韋駄天どこまでも」
3 本谷有希子:題名「藁の夫」
4 村田沙耶香:題名「トリプル」
5 吉田知子:題名「ほくろ毛」
6 深堀 骨:題名「逆毛のトメ」
7 安藤桃子:題名「カウンターイルミネーション」
8 吉田篤弘:題名「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」
9 小池昌代:題名「男鹿」
10 星野智幸:題名「クエルボ」
11 津島佑子:題名「ニューヨーク、ニューヨーク」
11名もの作家さんが書かれた、どこか変な愛の形をまとめた本
村田沙耶香さん以外は、作品を読んだことがありませんでした

本は読むけど、恋愛小説はからっきしだしミステリーと怪談と偏っているワタシ
恋愛小説を素直に楽しむことが難しく、読んでられないんだよなー
恋愛ではなく、変愛というので興味が湧く
本の内容について
自分は当たり前普通と思っていることが、他人の視点になると変わってるねって思われるただ話さないだけ
というような少し変わったお話から、導入から絶対変!って感じるお話がまとめられた本
変すぎてとても心に残ったのは
川上弘美:題名「形見」
本谷有希子:題名「藁の夫」
村田沙耶香:題名「トリプル」
読んでて、ぶっ飛び過ぎているとしか思えないお話

【川上弘美:題名「形見」】
今日は湯浴みにゆきましょう、と行子さんが言ったので、みんなでしたくをした。
から始まる、1話目のお話
冒頭は普通なのだが、流石変愛小説というタイトルでまとめられているだけあって変すぎて衝撃を受けた
擬人化を考えると別におかしくはないのかと、改めて思えるが実際に読み進めると衝撃を受ける

【本谷有希子:題名「藁の夫」】
題名そのまま、夫が藁の妻のお話
藁が登場人物として出てくるだけでも衝撃なのに。それが夫って意味がわからなすぎる
藁人形と捉えると、自分に取って都合の良いものとかに置き換えれるのかな
人だと自分の都合に合わないから、藁の夫として捉えているのかと思いきや
藁なんだよな~
藁が買い物に行く描写もあるが、藁が動いて喋っているとか騒ぎにならないと考えると
これが普通な世の中なのか
なぜ普通になったのか、と考えると人が減少した世界なのかとか色々考察できるが
感想としてはやっぱり変な愛のお話だな。うん

【村田沙耶香:題名「トリプル」】
トリプル=3Pなのだが
なんでこんなのおもいつくん??って、この本の中でダントツ変
ほんとに変
変だよね?
なんでこんなお話おもいつくんだろう
ほんとにクレイジーとしか思えないすごい視点で、頭の中にある人だなと改めて思う
変の度合いは作家それぞれだけど、ほんとにタイトル通り変愛小説集というタイトル通り
変な小説11作がまとめられている
とても楽しんで読み進めることができました
短編小説なので、それぞれのお話毎に読み進めることができるのがいい
短編の良いところで、それぞれの世界観が変わり飽きずに読めるのがたのしい
人の想像力は、無限大だなと感じつつも作家さんの凄さを感じる
普通の恋愛小説は、ちょっと・・・と思う人や
日常にちょっと刺激がほしいと思う人は、試しに読んでみてほしい
津島佑子さんが、太宰治の御息女でびっくりした
以上
最後まで読んでありがとうございます。
よかったら、Xやコメントで本を読んでこのお話はこういう解釈ができるとかモシロイと思った感想等頂けると、更新する励みになります。
その他にも「オードリー若林正恭のエッセイ「ナナメの夕暮れ」の魅力を紹介」している記事や
おすすめのホラー小説「口に関するアンケート」著:背筋を読んだので、考察と感想の記事もありますので、どうぞー
おしまい~
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