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こんにちはこんばんは、えるです。
おもしろいホラー小説の「口に関するアンケート」著:背筋を読んだので、考察と感想を記事にしました!
MEMO
・ホラー小説を探している人にはおすすめ
・サクッと読み切りたい人にはおすすめ
・細かいところは気にしない人にはおすすめ
作品概要
本:「口に関するアンケート」
著者:背筋
発売:2024年9月4日
あらすじ
口に関するアンケート
すごい短めな短編小説
結構読みやすいので、小説に慣れてない人でもさっくり読み終わると思う
タイトル通り口に関するアンケートなのだが・・・
ちゃんとアンケートに入る前にお話が勿論あります
お話し有ってのアンケートだが、よくこの形を思いついたなーと関心してしまう
とても興味深い本だなーという印象だった
さて本作の著者背筋とは???
「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)で2023年にデビュー同作が「このホラーがすごい! 2024年版」にて1位に
近著に「穢れた聖地巡礼について」 (KADOKAWA)など
このデビュー作が、25万部を超えるベストセラーになり、ホラー小説では異例だそうです
以下からはネタバレありになりますのでご注意
口に関するアンケートは、K霊園という呪われた木の噂がある心霊スポットに肝試しした2つのグループのお話が展開される
Aグループ:村井翔太/伊藤竜也/原美玲/杏(大学の友達)
Bグループ:川瀬健と堀田颯斗(オカルト研究会)
※以下の文章でそれぞれAとBグループと記載
そして、最後にアンケートでは
・ABグループが集まり共同で自殺することになる
・死ぬ原因は、口は災いの元であることが明かされる
時系列として
初めにK霊園を訪れたのが、Aグループ
その後日に、Bグループが訪れ杏の遺体を発見したというのが、最後のアンケートで明かされている
そしてそれぞれ呪われてしまい、再度霊園にABグループが集まり、自殺することになる
それぞれのグループと死んだ原因を整理
「Aグループ:大学の友達関係」
①村井翔太:杏と以前付き合っていたが、肝試し時に別れている
②伊藤竜也:現在杏と付き合っていて大学卒業後、結婚しようと約束
③原美玲:第六感が強く、杏から恋愛相談されていた
④杏:竜也と付き合っているが、翔太に寄りを戻したいといわ揺れる
「Bグループ:オカルト研究会」
①川瀬健:肝試しに行った、K霊園で女性に話しかける
②堀田颯斗:K霊園で遭遇した女性を、気にして通報する
呪いの木についてなどいろいろ考察をしている
上記を踏まえアンケート内容を考えると
全員が死んだのは、口が災いの元となってしまった
Aグループは痴情のもつれが原因
村井翔太が呪いの木に、竜也が不幸な目に合うように願ったがショートカットして肝試しをしたため杏が犠牲になった
そして杏が呪う側になり、Aグループ全員とBグループが犠牲になった。
原美玲は杏に冷たくあたったから巻き込まれたのか??
かなり理不尽!!
Bグループは、K霊園の噂を面白がり広めたことが災いとなった
またK霊園で肝試しに訪れた際に、杏を発見したことで呪いのターゲットになったと考える
その他の疑問
・音声ファイルはなぜインタビュー形式だったのか
これは、それぞれのグループが自殺しようと霊園に集まった際に自己紹介がわりに、それぞれのグループへインタビューする形で会話していたものが音声ファイルに残されていたのではないかと思う
・なぜ文章で赤字になっているのか
本書では一部赤字で表現されている
わざわざ文章を赤く表示していることや、赤から連想される警告危険や
色を変更して重要ということ考えると
赤字になっている文章こそが、災いの元に繋がっていると解釈できる
・セミの鳴き声
村井翔太がセミのようになってほしいと願ったため
呪いが発動?しているとセミの鳴き声が聞こえるのだと思う
最後に改めて思うのは、とてもおもしろい小説だった
アンケートでネタバラシするという、斬新な構成でとてもおもしろい
短編だと、読者に想像させるために説明を省いたりするものもあるが
この本は起承転結がはっきりしているので、読んでてすっきりするのがいい
想像するのも楽しいけどね
著者の「近畿地方のある場所について」も持っているので、読むのが楽しみだ
ぜひ他の方の感想とかも伺ってみたいと思える!
以上です
最後まで読んでありがとうございます。
そのほかにも「禍いの因果 現代奇譚集」著:川奈まり子」の記事や
「絶厭怪談 深い闇の底から」著:つくね乱蔵」などの記事もあるのでぜひー
よかったら、Xやコメントで感想等頂けると、更新する励みになります。
おしまい~~~~~
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